聖書のメッセージ
11月にメッセージ(Ⅱ)
『真に頼れるもの』
「神こそ、わが岩。わが救い。わがやぐら。
わたしは決して、ゆるがされない。」
(詩篇62編2節)
最近の異常気象に加え、あちこちで起こる自然災害や事故の多さに驚かされます。
ところで、皆さんは今の生活に満足しておられますか。おそらくほとんどの方は、まあまあ、それなりに満足していると答えることでしょう。でもそれは、どのような意味で満足しているということなのでしょうか。きっと、経済的には一応恵まれている。家庭の中にも、特に大きな問題もなく、平穏無事である。体も健康で、これといって悩みらしいものもない、ということでしょうか。もしそうなら、それらの満足は、決して将来を保証する満足ではないことを知る必要があります。私たちはあすのことはわからないのです。
アメリカで起きた同時多発テロのことは、皆さんもご存知でしょう。その6週間前に、シルバースタインという都市開発業者が、あの世界貿易センタービルのツインタワーを、およそ3千7百億円で99年間借り受ける契約を結びました。すでにニューヨークの市内にすばらしい物件を持っていたにもかかわらず、それが彼の夢だったのです。でもその夢を実現した直後に、それが一瞬のうちに崩れ去ってしまったのです。
私たちが、もし、いつ失われてしまうかもわからないものに満足を得ているだけなら、それは、とても頼りなく、むなしい、危険なものと言えるでしょう。しかし聖書では、そのような時こそ大丈夫だという、真に確かなお方、信頼できるお方、創造主なる神様がおられることを教えているのです。