聖書のメッセージ

11月のメッセージ(Ⅰ)

『ひとりの人の価値』

 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」

                        (イザヤ書43章4節)

 秋から冬にかけて、日増しに日が短くなり、何となく寂しさを感じる季節ですね。そんな時、ふと人生について考えたりしませんか。こんな話があります。ワシントン州立大学のある学生が、退屈しのぎに自分のたましいをインターネット・オークションに出し、競売にかけられましたが、5万円ほどの値しかつきませんでした。あなたは、自分自身の価値をどれ程に見積もられるでしょうか。ある調査によると、日本人の85%が「自分の存在の意義がわからない」、38%が「自分が他の人であればよかった」と思っているそうです。ある小学生は、「なりたいもの」と尋ねられ、「ナマケモノ」と答えました。木の枝にぶら下がるナマケモノの姿を見て、ゆっくりできていいなと思ったそうです。そしてナマケモノが駄目なら、甲羅に閉じこもれるカメでもいいと言うのです。多くの子供たちが、学校以外に、幾つも塾や教室に通い、超過密スケジュールの中で、多くのストレスを抱え、結局は、将来に夢は特になく、「自分なんて、平凡でいいんだ」と言っているのです。けれども、私たちを造られた創造主なる神様は、私たち一人一人に「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」と言われています。創造主なる神様にとっては、私たち一人一人が価値ある宝物なのです。私たちはこの神様にあってこそ、自分の本当の価値を知り、人生の意義を見い出すことができるのです。