聖書のメッセージ
10月のメッセージ(Ⅰ)
『共におられる主』
「見よ、わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」
(マタイの福音書28章20節)
日が暮れるのが早くなるこの時季、何となく寂しさを感じませんか。ある独身の勤務医をしている女性の話しです。いつもはお姉さんと二人暮らしでしたが、その日は、お姉さんが外泊していました。彼女は帰宅後、一人で夕食、入浴をすませ、ベッドに入りました。すると、帰宅後は一言もしゃべっていないことに気付きました。「今、心臓発作を起こしても誰も助けてくれない」と思うと眠れなくなり、「ああ、私はひとりぼっち」の思いが胸に迫り、孤独感が募ったというのです。人間は、結局一人で死んでいく孤独な存在だと感じる人は多いことでしょう。インターネットで、世界中の人とすぐにつながりを持てる時代です。それでも人間は、集団の中の孤独を感じてしまうのはなぜでしょうか。聖書によると、人間は創造主なる神様と共に生きる者として造られました。人間は神様と共に生きることで、心が満たされ、平安を得ることができるのです。ところが人間は、神様から離れ、自分勝手に生きる罪人となってしまったので、心の平安を失い、孤独を感じるようになったのです。イエス・キリスト様は、そのような罪人の人間が、もう一度神様と共に生きることができるように、この世に人として来られた神様ご自身なのです。罪人の罪を負い、身代わりの刑罰を受け、十字架上で死なれたイエス様は、三日目に復活されました。そして、イエス様を信じる者と共にいつもいて下さるのです。