Q&Aコーナー
Ⅴ、『倫理道徳について』
Q2.「結婚しないでセックスしてはいけないのですか?」
A2.人間は弱い者です。悪いとわかっていてもやめられなかったり、人の忠告に対して、「自分は大丈夫だ!」と豪語したりするものです。特にセックスに関しては、無責任な結果になってしまうことが少なくありません。しかもその結果、傷つくのは女性の場合が多く、悩むのも女性です。それは、体と心と切り離せないからです。女性が、精神的なことを重視するのに比べて、男性は、肉体的な要求が強いのです。もちろん、女性の側にも、はっきりと断る責任があります。
さて、聖書の語る原則は次の通りです。
①セックスは、結婚した夫婦にのみ許されたものである(エペソ人への手紙5章31節)。それ以外は、いかなる場合も罪である。
②セックスは、天地創造の神様の定められた秩序なので、神聖なものである(創世記2章24節、ヘブル人への手紙13章4節)。
③フリーセックスや婚前交渉を、良心のとがめなしに肯定する人は、もうかなり良心が麻痺しています。
実際問題として、「好きだから、お互い愛し合っているからいいじゃないか!」と言う人たちは、愛と性について知らなさすぎます。愛は大切に育てなければならないものです。一時の衝動に動かされるべきではありません。「人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります」(ガラテヤ人への手紙6章7節)とあるように、結婚に至らない一時的な感情のセックスは、喜びが少ないばかりか、幸せな家庭を築きにくくなります。そして、神様の前に深く悔い改めない限り、その人の心は、晴れ晴れしないことも覚えていてください。「だまされてはいけません。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫する者…はみな、神の国を相続することができません」(コリント人への手紙第一6章9-10節)。
*エペソ人への手紙5章31節「それゆえ、人は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりは一体となる。」
*創世記2章24節「それゆえ男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。」
*ヘブル人への手紙13章4節「結婚がすべての人に尊ばれるようにしなさい。寝床を汚してはいけません。なぜなら、神は不品行な者と姦淫を行う者とをさばかれるからです。」