Q&Aコーナー

Ⅳ、『科学について』

Q1.「天地創造の教えは、進化論と矛盾しませんか?」

A1.聖書は創造を教えており、創造論は進化論とは全く別の違うものです。進化論はダーウィン以来、発展し、変化し、多くの説に分裂しました。しかしどの説も、どうしても説明しきれない三つの重大問題に直面します。それは、①人間は人格をどうして獲得したのか、②生命はどのように発生したのか、③この宇宙全体はどのようにして存在するようになったのか、という問題です。

 聖書によると、人間は、創造主である神様のかたちに似せて創造されました(創世記1章26-27節)。人間が霊性、人格を持ち、永遠への思いを与えられているのは(伝道者の書3章11節)、神様によって、神様のかたちに創造されたゆえなのです。また、生命の誕生についても、無から有を呼び出される神様のみわざによることが示されています。近い将来、科学者たちのすぐれた頭脳や莫大な研究費を注ぎ込み、生命を造り出す日が来たとしても、それは生命が偶然にできるものではないことを、逆に証明することになるのです。第三の点については、「ビックバン説で説明できるではないか」と思っている人もいますが、それはただ現象や過程を説明しているにすぎません。ゼンマイ式の目覚まし時計は、締められたゼンマイが次第に解けて広がりながら歯車を回し、針を動かします。しかし、初めにその時計を使う人が、ゼンマイを巻かなければなりません。聖書の一番初めのことば「初めに、神が天と地を創造した。」(創世記1章1節)の中に、この問いに対する明確な答えがあります。創造主なる神様がおられることを信じる人は、神様による創造を信じることができます。創造か進化かという選択は、生物の起源についての学説のみでなく、もっと大きなもの(人生観、世界観、価値観)を含めての選択なってくるということも覚えましょう。

*創世記1章26-27節「神は仰せられた。『さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地のはうすべてのものを支配するように。』神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。」

*伝道者の書3章11節「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。」