Q&Aコーナー
Ⅳ、『信仰について』
Q6.「私は今の自分の生活に満足しています。ですから、とりわけ信仰の必要を認めません。」
A6.今のこの世の中で、おそらく多くの人が、現在の生活に満足していないと思われるのに、現在の生活に満足できるということは、本当にすばらしいことだと思います。
ところで、あなたが今、満足しておられる現在の生活というのは、どのような生活なのでしょうか。きっと経済的にも恵まれ、家庭の中も平和で、病人もなく、これといって悩みらしいものがないということでしょうか。もしそうなら、そういう満足は、決して長続きはしないと言えるでしょう。ですから今すぐにでも、今の生活の何かが欠けて、満足できないような状態になった時の、心の準備をしておくことが大切です。
そのような満足が、いつまでも続くのであれば、まことに天下泰平なのですが、そういうものはいつ何時、失われてしまうかわからないものなのです。たとえば、経済的なことにしても、家庭内の平和にしても、肉体の健康にしても、いつ失われるかわからないものです。そうしたものをかりそめにも、頼りにして喜んでいるとしたら、実は危険この上なしと言われてもしかたがありません。そういうものの危険と頼りなさ、むなしさを悟ったなら、そのような時こそ、大丈夫という、真に確かなお方、創造主なる神様に信頼することをお勧めします。(マタイの福音書6章19-20節、ヨハネに福音書14章27節、テモテへの手紙第一6章17-19節)
*マタイの福音書6章19-20節「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。」
*ヨハネの福音書14章27節「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」
*テモテへの手紙第一6章17-19節「この世で富んでいる人たちに命じなさい。高ぶらないように。また、たよりにならない富に望みを置かないように。むしろ、私たちにすべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。また、人の益を計り、良い行いに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与えるように。また、まことのいのちを得るために、未来に備えて良い基礎を自分のために築き上げるように。」