Q&Aコーナー
Ⅳ、『信仰について』
Q1.「死ぬ前に信じればいいのでは?」
A1.確かにそれで天国に行くことができます。けれでも、こんな質問をする動機を考えてみると、何か思い違いをしているようです。天国に入るまでのクリスチャン生活は暗くてつまらない、苦しいもので、良いことは何もない、と思っているのでしょう。だから、できるだけその期間を短くして、それまで好き勝手なことをしようと思っているのでしょう。でも、それは違います。イエス・キリスト様を信じて受ける救いの恵みは、ただ死んでから天国へ入れていただけるというだけのものではありません。この世に生きる間も、イエス・キリスト様と共に生きる人生であって、いつも愛され、守られ、導かれているので、こんなに喜びと平安と満足にあふれた人生は、ほかにないのです。
信じることを後に延ばして、一体どんな得があるのでしょうか。「あの楽しみをまだ捨てられない」「信じる前にあれもこれもやってみたい」でも、それを持ち続けるために、もっと大きなものを犠牲にしてしまってよいのでしょうか。そのためにあなたは、きよい生活の満足感、罪から自由にされた平安、きよい愛の喜びなどを捨ててしまっているのです。神様に背を向けた人生には、心の奥底にある飢え渇きをいやすものが何もありません。また、死はいつやって来るかわからないものです。果たして、死の直前に信じるなどということができるのでしょうか。信じるに必要な福音の知識と理解がありながら、何十年も信じないままでいることなど、とてもできません。また、もし福音の知識なしにいるなら、死ぬ時になって「早く、早くーっ!何をどうやって信じたらいいのか、早く誰か教えてくれーっ」と叫んでも、たぶん間に合わないでしょう。「確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」(コリント人への手紙6章2節)。